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[書評] 影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣

説得は芸術ではなく科学である


この本の紹介はこれに尽きる。

直接的に誰かを説得する(何かをお願いする)こともあれば,目の前にはいないマス消費者を説得する(購入してもらう)こともある。自分の一言や自分の行動をもって誰かに対して影響力を発揮したい,と思うときに意識したいことが50の事例と科学的証明をもって解説してある。
しかも読みやすい。

これは必読の一冊。


影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
(2009/06/09)
N.J.ゴールドスタイン、S.J.マーティン 他

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[書評] 借金を返すと儲かるのか

会計というのはどうも苦手(というか勉強もしてないのだが)で,たまに会計関連の本を読んでもあまりピンとこないことが多い。

この本は,”ピン”とくる。あ~なるほど,そうゆうことなのか,というのがスッとくる。本質的なことのみ書いてあるので,とにかくシンプルで分かりやすい。

これ読んで他の本を再度読みなおそう。
分からなくなったら,またこの本に戻ろう。
なので,買って手元に置いておこう,と思える一冊。


借金を返すと儲かるのか?借金を返すと儲かるのか?
(2009/06/23)
岩谷 誠治

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【追記】
> ちなみに、当書籍は先月、日経ビジネス人文庫にて『儲けにつながる「会計の公式」』として文庫化されました。
> http://amzn.to/HMZ20Y
> ご購入の際は、こちらの方がお得であります。

とのことですので,以下を追記!

儲けにつながる「会計の公式」―借金を返すと儲かるのか? (日経ビジネス人文庫)儲けにつながる「会計の公式」―借金を返すと儲かるのか? (日経ビジネス人文庫)
(2012/04/03)
岩谷 誠治

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[書評] 百年たっても後悔しない仕事のやり方

ライフネット生命保険株式会社を設立した出口社長による仕事論の一冊。

第1章 仕事について、四つの視点
第2章 日常の基本的な仕事
第3章 仕事の目的に意識を集中する
第4章 仕事の現実、時間も人材も有限である
第5章 仕事には必ず相手が存在する
第6章 成功に慢心せず、失敗に後悔せず
第7章 時代の流れの中で、仕事の方向は決まっていく
第8章 海外での仕事について、英語について
第9章 常識は疑え
第10章 思索する武器その1・分析力
第11章 思索する武器その2・集中力
第12章 思索する武器その3・決断力
第13章 思索する力を、実行する力に変えるために
第14章 会社の仕事、三つの立場―社員・管理職・経営者
第15章 たくましく生きて仕事をするために


一つ一つの章が具体的な実体験と照らしあわせて書かれており,仕事論が述べられる様々な本の中でも読みやすい。特別目新しいことが書いてあるわけでもないが,逆に,実業務を想定しながら,うんうん,と頷きながら読める。
特に最近の自分の仕事でとても重要だと思っていることが第5章の「仕事には必ず相手が存在する」だ。これだけよむと当たり前過ぎて当たり前なのだが,常に頭に置いておかないといけないことであり,仕事で苦労してそうな人は実はこれが欠けているように感じている。

「プロクルステスの寝台」に仕事の相手を寝かせないこと

覚えておこう。

誰にも悪意はなく、いつのまにか習慣化していることも多かったのでしょう。けれど、「相手の立場に立って考える」ことは、言葉に出すのは簡単なのですが、それを実行することは、ほんとうに難しい

ほんとにそう思う。悪いこともその組織の中で習慣化していると悪く見えない。



百年たっても後悔しない仕事のやり方百年たっても後悔しない仕事のやり方
(2011/03/11)
出口 治明

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[書評] 日本の難点

第1章 人間関係はどうなるのか?  -コミュニケーション論・メディア論-
第2章 教育をどうするのか?  -若者論・教育論-
第3章 「幸福」とは、どういうことなのか?  -幸福論-
第4章 アメリカはどうなっているのか?  -米国論-
第5章 日本をどうするのか?  -日本論-


日本の様々な社会システムを串刺しして論じている。100%全て賛成,とは言えないが,全体を通して納得できるところが多く,ぜひいろいろな人に読んでもらいたい一冊。

いずれの章もさらに小さい節に分かれている。最後の第5章は

・後期高齢者医療制度は現代の「うば捨て山」か
・裁判員制度-司法の民主化か、新しい動員体制か
・「環境問題のウソ」はホントか
・「内定取り消し」日本企業は劣化したか
・秋葉原殺傷事件は格差社会やグローバル化のせいか
・現代日本の民主主義は信頼できるか
・日本におけるエリートとはどういう人か
・日本の農業、自給率は大丈夫か
・結局、社会は変えられないのか


だが,
・後期高齢者医療制度は現代の「うば捨て山」か
については賛成。残念ながら今の日本の年齢構成からして高齢者の負担も相応に増やすしかないと思う。国民全体で負担しないといけない。

・裁判員制度-司法の民主化か、新しい動員体制か
については,賛成。というか”今の制度”がアタマおかしい。著者の言う

「民主制とは何であるがゆえに,何をどこまで民主化して良いのか」という近代社会の根本問題に関わるものだという意味で重大

というのが問題点の指摘としてすごく分かりやすい。

・「環境問題のウソ」はホントか
については半分賛成半分反対。著者は将来的には「環境問題のウソ」が明らかになり,国際的に承認されることがくるかもしれないと認めつつも,今今そのようなことはないため,今の”ゲーム”の中でいかに勝つかを考えるべき,ということ。確かにそうなのだが,きちんと科学的根拠を武器に世界を動かしていくという政治を期待したい。今のゲームでも条件付きで戦って欲しい。

・「内定取り消し」日本企業は劣化したか
そもそも「内定取り消し」で日本企業って劣化したの?というのが分からないので不明。

・秋葉原殺傷事件は格差社会やグローバル化のせいか

この事件の背景は「各社社会が悪い問題」ではなく「誰かなんとか言ってやれよ問題」

というのに同意。ただ,比較的には今が「叩き上げで獲得した専門性こそが人材価値をもたらす時代」であると断じているが,現実的には残念ながらまだそこまでの時代にはなっておらず,”かなり”の専門性や行動力を有しない限りはそうなれないのだろうと思う。

・現代日本の民主主義は信頼できるか
書いてあることは概ね同意なのだけど主題の答えが良く分からん。

・日本におけるエリートとはどういう人か
問題設定が社会学という学問の中の話な気がして良く分からん。書いてあることはなるほろ,と思ったけど。

・日本の農業、自給率は大丈夫か

公共事業で価格が上がった際に高額で売却可能な「錬金術の道具」になってしまった結果,平地の優良な農地でも耕作放棄地が増えています

日本のコメ生産量は年間800万トン台ですが,関税778%を維持するべく年間77万トンを輸入する現状

農協が「農家らしい農家」の利益を全く代表していない

ほんとに頭にくる問題で早く政治改革して欲しい。

・結局、社会は変えられないのか
人を動かせる「感染的模倣」。これによって社会を変えよう,というのは,ヒーロー誕生を待とう,ということなのか。今の日本で現れるのか?
でも仕事とかでもそうだよね,と思う。「この(スゴイ)人のために何かやろう」というときのモチベーションは高くなるから。


(本書の)難点としたら,小難しく分かりにくいところと分かりやすく書かれているところが混ざっていて,もう少し”串刺し”して分かりやすく書いてほしかったところ。


日本の難点 (幻冬舎新書)日本の難点 (幻冬舎新書)
(2009/04)
宮台 真司

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[書評] 営業部は今日で解散します。 ~「伝える力」のアイデア帳 ~

キャッチーなタイトルだが,販売戦略のキモがぎっしり詰まった一冊。

ポイントは,人から人に広がるストーリーに
「思わず24時間以内に誰かに話したくなってしまうインパクト」
があるかどうか。
そしてそうするための”技術”が具体的な事例とともに非常に分かりやすく紹介されている。

本書の最初の具体的事例として,大分空港の手荷物受取所が紹介されている。
ここではベルトコンベアに巨大なにぎり寿司が乗っている。
「大分空港 寿司」で画像検索すると・・・
確かにこれ,目の前でこんなもの流れてきたら,思わず今すぐにtweetしたくなる。
これ見た人の中には大分って寿司美味しいんだ~,食べてみたいな。と思う人も多いだろう。

今調べると,残念ながら,

大分空港の利用者数は2011年度、国内線・国際線あわせて138万3143人となりました。
これは前の年度より10万人あまりの減少で、県に統計が残っている1990年度以降、最低の人数となりました。
利用客減少は震災後からの旅行控えや、9か月間に及んだ大分・ソウル線の運休などが影響したとみられます。

とのことだが,だからこそお金をかけずアイデアで大分を宣伝する方法を考えないといけないし,上の例がその一つなのだろう。



お金をかけてTVCMを大々的に打つ,とかではなく,いかに最小のコストで最大の効果が得られるか。

販売戦略を仕事とする人はもちろん,人に何かを認知させる,いいね!と思ってもらうために意識したいことがもりだくさん。
ちゃんと買ってときどき読み返したい一冊。

一つだけ残念といえば,Chapter7に『「伝えるアイデア」で気をつけるべきこと』があるが,一つ一つの深堀が欲しかった。


営業部は今日で解散します。 ~「伝える力」のアイデア帳 ~営業部は今日で解散します。 ~「伝える力」のアイデア帳 ~
(2011/10/23)
村尾 隆介

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[書評] モチベーション3.0

「アメとムチ」つまり結果を出せば(良いことをすれば)報酬をもらえ,結果が出なければ(悪いことをすれば)罰を与えられる,それこそが分かりやすい成果主義で,ビジネスの世界でも基本的には採用されている。(公務員や完全な年功序列型賃金の企業は違うのかもしれないが。。)
しかし,それだけでは「ルーチンワーク」時代には効果を発揮するものの,今の時代では十分に効果を発揮できない。そこで生まれるのが「内発的動機づけ」である「モチベーション3.0」。それは大きく「自律性」「熟達」「目的」の3要素で構成される。というのが概要。

実際に,”ある課題をクリアできれば1000円もらえる”という「アメ」を提示すると,それ以上のことができなくなってしまったり,「アメ」が無い時には課題に取り組まなかったりするという弊害だけでなく,「モチベーション3.0」を促した場合は,「アメ」が無くとも,「アメ」があるときよりも,より高い成果を達成できることが多いという実験結果があるようだ。確かに,自分の経験を振り返っても,本当に頑張っているときというのは,これが達成できればボーナスが高くもらえる,とか昇給させてもらえる,とか考えて頑張ってはいない。目の前の課題をなんとか解決したい,誰かの期待に応えたい,自分自身のプライドだったり自分自身で考える「目的」達成のために必要だと思えるからこそ頑張れるし,最終的には結果を出せてきたように思う。

多くの人が同じような感覚は持っているのではないだろうか。
それを,きちんと本として整理されると,この本だ。
全てのビジネスパーソンに,是非。
購入してまた読み返したい一冊。



モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すかモチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
(2010/07/07)
ダニエル・ピンク

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本記録

最近まったく記録をつけてなかったので,この数か月での覚えている範囲でまとめて。。。
図書館貸出の過去ログとかあればいいのに。。

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21世紀の国富論21世紀の国富論
(2007/06/21)
原 丈人

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これからの日本がどのように変わっていかないといけないのか,会社,組織,資本主義の有り方や政治など多岐に渡って非常に学ぶところが多い本。
さらに非常に読みやすく分かりやすい。
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山・動く―湾岸戦争に学ぶ経営戦略山・動く―湾岸戦争に学ぶ経営戦略
(1992/11)
W.G. パゴニス

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組織や人の動かし方として勉強になる。時間なく経営的視点で読みたいなら7章だけを読んどけばよいかも。

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拝金拝金
(2010/06/17)
堀江 貴文

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自分で起業して会社を大きくしていきたい人は一読価値あり。
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成金成金
(2011/02/16)
堀江 貴文

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自分で起業して会社を大きくしていきたい人は一読価値あり。
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リーダーになる人の たった1つの習慣リーダーになる人の たった1つの習慣
(2008/10/29)
福島 正伸

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人(部下)を動かしていく必要がある人は必読。
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NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側NTTの自縛 知られざるNGN構想の裏側
(2008/02/01)
宗像 誠之

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通信業界にかかわる人,大企業の問題を考える人などはおもしろいかも。

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君がオヤジになる前に君がオヤジになる前に
(2010/10/29)
堀江 貴文

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ホリエモンの考え方とか読んでみたい人には。
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[書評] もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

著者のブログ(ハックルベリーに会いに行く))でのエントリー(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら)を丁度読んでいて,面白いなぁ~と思った記憶がある。それが書籍化され,爆発的に売れ,TVアニメ化され,ある意味瞬間的な社会現象を引き起こすほどになったのを見ながらも,本書を手に取ることは無かったが,ついに読んでみた。

amazonの書評なんかを見ていると,「小説としては二流,簡単なビジネス書として良書」という評価か,「小説としてもビジネス書としても二流だが,商売として一流」という評価がほとんどのようだ。僕のこの本の感想そして本書の価値は「この本を読んで,ドラッカーのマネジメントを読みたくなる人が増える」ことだと思う。本書をきっかけに,「あぁ,ちゃんとドラッカー読みなおそう」と思った人,多いのではないだろうか。そして,小説としてそこまで楽しめなくても,ビジネス書でもストーリー仕立てになることで格段に読みやすくなることが分かった。あ,でも,読んでないけど「ザ・ゴール」の方が先駆けかも。

なんせさらっと読めるので,「ドラッカーかぁ。読みたいけど読むの大変だしなぁ・・」と思ってる人は是非。


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらもし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
(2009/12/04)
岩崎 夏海

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[書評] 脳に悪い7つの習慣

7つの習慣とか名前つけて,”狙った”感じがなんだかなぁ,,と思っていたら,かなりまっとうな本。いろいろな気づきがあった。
本書は脳神経の医学博士で,この世界ではかなり有名な第1人者である(私はこの本読むまで存じあげなかったが)林成之氏が,”ちゃんと脳科学の見地から”脳に悪い習慣を説いた一冊。
何度か読みなおしたい一冊だ。

書評というかメモになってしまった。

脳に悪い習慣1 「興味がない」と物事を避けることが多い
 ⇒脳の「自己保存」と「統一・一貫性」のワナ。
  自分をまもろうとする「自己保存」に陥ったり,多くの人が同意するもの,権威があるもの,それらしい理屈があるもの,常識とされているものには働きやすい「統一・一貫性」に陥ったりすると,脳が考えることをやめてしまったり,正しい判断ができなくなってしまう。
 ⇒「頭がいい人とは、何に対してもきょうみをもち、積極的に取り組める人のことである」
 
脳に悪い習慣2 「嫌だ」「疲れた」とグチをいう
 ⇒脳の理解力や思考力,記憶力を高めるには,「好きだ」「面白い」というレッテルを張らなければならない。
 ⇒嫌だと思うことには何か条件・前提を置いて,できること,好きになれることとしてやっていく
 ⇒愚痴は脳にとって悪いレッテル。
 ⇒感動すると,理解力や判断力が高まる
 ⇒楽しいと思うことは,脳が疲労を除去してくれる
 
脳に悪い習慣3 言われたことをコツコツやる
 ⇒だいたいできた,と思うことは脳にブレーキをかけているようなもの。残りが大切,と思うことで100%できる。
 ⇒目的と目標は別。目的は「契約をとること」であれば目標はそれを実現するために何をするか,具体的なこと。
 ⇒「ノーミスでやる」も脳にとっては否定語。「終わった」「勝った」「完結した」も脳には「もう働かなくてよい」という否定語。
 ⇒目標はコロコロ変えてはいけない。途中でより良いやり方があっても,一気にやりきること。脳の自己保存のクセにより,また目標が変わるかも,といった気持が生まれ,全力投球できなくなる。

脳に悪い習慣4 常に効率を考えている
 ⇒繰り返し考えることが重要。「これでだいたいわかった」と思ってはいけない。
 ⇒日記や手帳,ブログなどで考えを整理することは脳にも良い
 ⇒本を一回読むだけでは学んだことを活かせない。「ここはだいたい分かっている」と思いながら読むのも脳にはマイナス。いつでも素直に内容に向き合う。
 ⇒考えるときは四日ごとに間を置く。脳はあまり重要でないと判断した記憶は3~4日で忘れる。
 
脳に悪い習慣5 やりたくないのに、我慢して勉強する
 ⇒「だいたい覚えた」でやめてはいけない
 ⇒成功体験に縛られていないか,失敗の経験によってチャレンジする勇気を損なっていないか,の2点をチェックする習慣が大切
 
脳に悪い習慣6 スポーツや絵などの趣味がない
 ⇒姿勢が悪いと目線が水平ではなくなり,空間認知能が働きにくくなる。文武ともに重要。
 ⇒スポーツ,絵を正確に書く,字を丁寧に書く,リズム良く,など。よくしゃべることも良い。

脳に悪い習慣7 めったに人をほめない
 ⇒たんたんとクールに話してはいけない。話し相手のリズムを読む。
 ⇒目的は共有しないと達成できない

脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)脳に悪い7つの習慣 (幻冬舎新書 は 5-1)
(2009/09/30)
林 成之

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[書評] 日本は世界5位の農業大国


TV等で良く”日本は自給率が低く,海外からの輸入に依存しており,もし海外からの輸入ができなくなったら食卓がこんなに貧相になってしまう”というようなイメージが喧伝されている。
しかし,生産額ベースにすると,中国,米国,インド,ブラジルに続く5位であり,GDP(付加価値の総額)で見ても世界5位。なんと過去30年間,5年以上をキープしているそうだ。

それだけ産業としての農業は日本は大国であるのに,日本は自給率が低い低いと言われる。これは日本の農林水産省が発表する自給率は,カロリーベースで自給率を計算しているから。世界で唯一,カロリーベースの自給率を気にしているのが日本だ。農林水産省は世界で使われていないカロリーベースの自給率の低さを根拠に,日本の農業を特別に保護する施策をいくつも行っている。そしてそのために農林水産省の仕事が増える。

なお,著者が農林水産省に取材した際,「食糧危機時代,来るべき輸入全面停止に備える」と官僚殿は話したそうだ。そんな,日本が全世界を敵に回す時代を想定している農林水産省は一体何を考えているのか。そんな想定はリスクヘッジとは言わない。そんなリスクを想定した国策なんていらない。
結局農林水産省がやりたいことはなんなのか?国民の危機感を煽り,農家への補助金を国家予算として確保し,農家にばらまくことで選挙の際の票を確保し,自分たちの地位を確保したいことなのか?と思わず勘ぐってしまう。

世界的には農業は成長産業であるとのこと。たしかに,世界の人口は増え続けている。更に中国やインドといった,膨大な人口を抱える国などが,”飢えないために”食糧を確保していた時代から,国が裕福になることで,より嗜好性に飛んだ付加価値の高い食糧を求めるようになってきており,大きな成長産業にあることは間違いない。実際,世界の農産物貿易額は右肩上がりで,特にこの数年の伸び率は著しい。日本の農業もこのような市場に目をつけ,積極的に打って出るべきだろう。

本書は決して,政府は危ない危ないと言っているが,実際には日本っは世界5位の農業大国であるから日本の農業は安泰であり,何もしなくてよいのだ,と言っているわけではない。「第5章 こうすればもっと強くなる日本農業」「第6章 本当の安全保障とは何か」と,今までの政治の失策や農林水産省への批判だけでなく,未来への提言も多い。もちろん良く問題にされる耕作放棄地の増大についてや,高齢化による農家数減などについてもデータを元にした解説がある。日本の農業を憂える人に,是非。

リアルな関係と非リアルな関係

夏休みに入り,久々にブログでも。なんだか何年も前に良く話題になったようなネタだけど。

「最近,mixiよりfacebookを見てる時間が長くなってきた気がする。」とツイートしたら,ある友人から,「facebookは楽しいか?」と聞かれた。一瞬,「facebookはリアルな関係をオンラインに反映しているので,うんぬんかんぬん」と返事しようとしたが,ふと止まった。

ここで言うリアルな”関係”って?

僕は,このブログでも,このブログが自動的に反映するであろうmixiでもtwitterでも,「亜空(=あく。以降,あく)」という名前を使っている。この「あく」という名前は,おそらく2000年か2001年かくらいから主に使っていて,様々な活動をこの名前でやっているので,「あく」という名前でしか僕を認識していない人も多いだろう。オンライン上の,いわゆる「非リアル」なコミュニケーション上の名前だ。(どうでもいいけど,それ以前はまた別の名前で,多分初めてハンドルネームという本名以外の名前をオンラインで使うようになった1997年頃~2001年くらいはそちらが主だった。)

しかしその活動の中で,「あく」という名前で,実際に会い,その眼の前に居る人と会話し,笑い合い,触れる。みんなでどこかに遊びに行くこともあれば,電話やメールで今日飲み行こうよと誘い,誰かの家で飲み騒ぐ。それは紛れも無い「リアル」な関係だ。その中で僕の名前は「あく」である。そして僕の目の前の誰かがなんという本名でどんな仕事をしているかなど知りはしないし,知る必要も無い。もちろん,自然に本名も知ることもあるし,話の延長としてどんな会社でどんな仕事をしているかも知ることもあるが,それは付加的なものだ。

「あく」というキー情報※で僕という個人を判断できる人は大勢おり,逆に「あく」というキー情報でないと分からない人は大勢いる。この,ハンドルネームだったり,アカウント名だったりする情報の”オンラインでの”本人性というのは昔から議論になるところだが,ここで書きたいのは,オンラインな本人性ではなく,実際に例えば街ですれ違えば「お,あく,何してんの?」と声をかけてくれるようなネットワークは,今のfacebookで反映しきれないということ。あくまで,高校,大学,会社での繋がりを起点とし,本名をキー情報として認識できる範囲となる。「あく」というキー情報で繋がるネットワークの中の実際に会うような人たちをfacebookに反映しようとすると,「あく=本名XX」という変換を伝える必要がある。※※
※もちろん「あく」だけでは名前が被ることがあるので,その他の情報がないと特定しきれるわけではないが。
※※メールアドレスも使い分けているため(たまに混同するが)同様の変換が必要。

もちろん,伝えてもよいのだが,いちいち”facebookに反映するために”そんなことをやるモチベーションもない。面倒でない範囲でやりたい。mixiは「あく」という名前のネットワークだとしても,「あく」という名前で認識されるネットワークが全てmixiにあるわけでもない。その人達を全員mixiに登録させるわけにもいかない。結局,全てのコミュニケーションネットワークを,facebookもでmixiでもそれ以外でもよいが一つにまとめて把握するということは困難で,当面は使い分けていくしかないないのだろう。一つ可能性があるとしたら,携帯電話/スマートフォンの電話帳をベースにネットワークを組むことだと思うし,そうゆう志向のアプリもいくつかあるようだけど,いまいちこれといったものが見当たらないのが残念だ。

「2010年を予想する」を振り返って

1月2日の「2010年を予想する」エントリーを振り返ってみたいと思います。
まぁ物の見事に当たってないですが。
引用部分はタイトルのみ抜粋。

携帯ネット世界とPCネット世界の融合が急激に加速


 大概のWebサービスが携帯からも利用できるのは以前からの通りだけど,携帯世界の代表的存在だったモバゲーが,一部PCからでも使えるようになってするなど,これはかなり兆しが見えていると思う。今まではPC世界は携帯に対応しても,携帯世界は携帯に閉じた範囲だったし。それにスマートフォンがかなり一般化してきて,例えばiモードが使えなくても別に良い,というユーザがぐんと増えたと思う。


私立大学の倒産が増える(国公立も仕分けされるのかもね)


 あえてニュースになるほどは急増した感は無いですね。
でも遠かれこんなときはくるはず。。


株価は・・・一時的に12500円になるが、今くらいの10000?11000円くらいで落ち着く


 最高値は11400円くらい。それどころかまさかの9000円を割り込み。
 とりあえず今は10300円辺りということで,まぁ妥当な線だけど,落ち着いたかというと,まったく落ち着いたようには思えないところが怖い。


倒産件数は2010も堅調(?)に増加して7000件の後半に。


 まだわかりませんが,2010年11月報見ても,2010年上半期報見ても,去年より減ってるみたいですね。


テレビでCMばっかり流れる枠(番組?)、とかができる。15分間CMばっかりとか。


 聞いたことないですね。


2010年か2011年くらいにはAR(Augmented Reality):拡張現実 がブレイクするよね


 3Dが一気にブレイクした感があるけど,ARがブレイクしたって感じではないですねぇ。徐々に浸透しつつあると思うけど,もう少し先かな。もう少しこれといったキラーアプリが足りないのかなぁ。


てな感じですね。
また年明けに2011年予想してみよう。

アウトドア遊びは自然環境に優しいわけではない

”エコ”な遊びとしてキャンプなどのアウトドア遊びが紹介されることがある。
前にもこんなことを書いたが,アウトドア遊びの定番であるキャンプという遊びは,多くの場合決して自然環境に優しい遊びではない。
場合によっては家でエアコン効かせてパソコン触ってた方が自然環境に優しかったりする。
なぜなら,キャンプ場へは排気ガスをまき散らかしながら車で行くし,キャンプ場の草木を踏みつけたり煙で燻したりして多少なりとも傷つけることもあるし,もしかしたらちょっとしたゴミが気づかないうちに川や湖まで飛んでいってしまい,水や土地を汚してしまうかもしれないし,BBQなんかをした後,洗い物をすることで水を汚してしまう。

例えば,ある綺麗な川の側でキャンプをしたとしよう。
そこへ行くには車で行かざるを得ない。最寄りの駅からは30kmも離れている。到底歩けない。車で行くことは自然環境への影響がおおきいが,利便性を優先しよう。でも燃費良く走れば自分の出来る範囲での努力ができるはずだ。なるべく重たい荷物は持った行かずに,シンプルなキャンプにするか,重い機材を持ち込んで賑やかなキャンプをするか。今日は仲間も大勢呼んだし,賑やかなキャンプにしたい。しょうがない。自然への影響は軽減できないが,楽しさを優先しよう。
現地に着いた。携帯電話の電波も入らないような場所だ。とても綺麗な水が流れている。
さっそくテントを張って,BBQだ。せっかくなので川にも入りたい。そのために水着も持ってきた。川の中で汗だらけの人間がばしゃばしゃと遊んで水を汚してしまうのは自然環境にとっていいことではないだろう。でも楽しさ優先。川の中に入って遊ぼう。
テントを張ってペグを打つ。地面に穴をあけるときに小さな1cm程の草を傷つけてしまったが仕方がない。この緑だらけの場所であらゆる植物を避けてテントを張るなんてできっこない。せめて,花が咲いているような植物は傷つけないようにしよう。
さて,BBQだ。食器もいろいろ持ってきた。でも食器を使った後ここで洗うと,間接的にでもこの目の前の綺麗な川を汚してしまうことになるかもしれないが,洗っておかないと帰りの車の中が臭いし。何より,そのような後片付けをいろいろと道具を持ってきてくれた人が帰宅後全てやってもらうことになるため,申し訳ない。みんなでいる間で協力して綺麗に洗おう。

なんにせよ,多少なりとも回りの自然環境への影響はあるわけだ。

人間が生活するにもいろんな遊びをやるにも,自然環境に影響を与えてしまうことは,ある意味致し方ないことだ。
それを否定するならば,人間はもっと文明の進化を追い求めることを,自然環境を保護する能力と比例する範囲にとどめる必要がある。残念ながら,現在は人間が自然環境を保護できる能力以上に,人間(少なくとも先進国の)は文明の進化を追い求めているといえる。


キャンプは楽しい。
だからこそ,自分も楽しい中でも,やはりなるべく自分で出来る範囲で自然環境を保護するような努力をしたい。
それはごく自然な考えだと思う。
どのような場面でどのように自然環境への影響を軽減できる努力をできるか,それは人それぞれだと思う。正解かどうかは分からないが,個人的にできるかもと思うのは,以下のような努力だ。
・なるべく車の台数は減らして人数に見合った台数で行く。
・キャンプ場とされている部分以外にむやみに踏み入らない
・食べきらないほど作らない。余った食材は持って帰って使う。
・食器は現地では洗わず,下水処理がしっかりしている自宅に帰ってから洗うようにする。
・とにかくゴミはきっちり回収する。テント等大物装備は撤収後,出発寸前にに参加者全員でゴミ拾いをする。

自分でも実際にやれているかと言うと,全てはやれていないのだが,前のブログにも書いたとおり,アウトドア遊びというのは自然環境に多少なりとも影響を与える遊びであることを認識し,少しは気をつけて,遊びたい。キャンプに限らず,山登りだってカヤックなどの川遊びだって同じ。

[書評] 日本経済の真実

日本経済の真実―ある日、この国は破産します日本経済の真実―ある日、この国は破産します
(2010/04)
辛坊 治郎辛坊 正記

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朝のニュースでおなじみ,そして関東地区以外では日曜の定番番組,「たかじんのそこまで言って委員会」の司会などを務める辛坊治郎氏とその実兄との共著の一冊。

日本の経済事情を”分かりやすく”伝えようとしすぎて,説明をすっ飛ばしているところが多い気がするが,私のような経済・財政の初心者には分かりやすい一冊だった。
できればもう少し踏み込んだ解説も追加してくれたらなとは思う。分かりやすさ優先のためか,議論を単純化しすぎており,少し補足のページがあって欲しかった。
本書はネットの書評を見ても賛否両論だが,否のうちの半数近くは,この単純化しすぎたことによる批判ではないかと思う。

内容だが,まず最初の「GDPって何だろう?!」で,本書の重要なポイントでもあるGDPについて解説がある。
海外の素材を輸入して日本で加工して販売するビジネスモデルでは,GDP増へあまり貢献しない,もっと言えば海外で制作までして日本で販売してしまうとGDP増へほとんどつながらない。
GDPが増えないことには「三面等価の原則」により分配,つまり給料も増えない。給料が増えないことには消費されず,景気は良くならない。
読者(ビジネスパーソンになるが)に求められることは,安易に効率的なビジネスモデルを考えるだけでなく,日本を成長させるための見識を持ったビジネス展開を考える,ということになるが,それを企業に求めるのは酷な気がする。
そうなるとやはり出来るのは

政府が無駄に使っていいることはないのか、よく監視しておかなくてはいけない


ということになる。政府が消費するお金(公共事業など)が,ちゃんと将来日本を成長させるために使われているか,ということである。

第1章は,基本的な経済知識のレクチャの章。
第2章は,戦後からの経済の歴史の振り返り。
第3章は,小泉・竹中内閣の良かった面の確認。
第4章は,現民主党政権への批判。
第5章は,下記の巷で言われてそうな5つの考えに対する批判。
 ・経済の豊かさより心の豊かさが大切
 ・大企業優遇はやめろ!
 ・金持ち優遇は不公正だ!
 ・外資に日本が乗っ取られる
 ・金をばらまけば,景気が良くなる

 つまりこの5つの逆が言いたいことであるので,1億3千万人を餓死させないためにはGDPをあげるしかなく,そのためには大企業を優遇せねばならない。そして金持ちは既にたくさん税金を取られていて優遇されておらず,外資がどんどん日本に入ってくれるということは海外から見て日本が魅力的な投資対象であるということなので良く,国民にお金を使ってもらうにはばらまくのではなく将来への不安があることが必要。ということになる。私も特にここは概ね同意。


こちらも参照したい。
日本経済の不都合な真実
本エントリーは2010年3月。本書は2010年4月。

そして元はどうやら経済産業省が2010年2月に発表した,こちら,
日本の産業を巡る現状と課題
にあるようだ。
こちらでは最後のページに今後の戦略分野として,
1.新興国インフラ開拓
2.次世代エネルギーソリューション
3.社会課題解決サービス
4.感性・文化産業大国
5.先端分野
があげられている。

正否は分からないが,少なくともこのような戦略分野を提示するならば,それに見合った予算配分をすべきだ。
当然無駄は徹底的に無くすが,成長戦略を元にした戦略的な投資はやっぱり必要である。そして戦略的投資先ではない分野は,大きく予算を削っていくしかない。いかに既得権益を持った抵抗勢力があろうとも。


[書評]大人げない大人になれ!

著者は元マイクロソフトジャパン社長の成毛氏。
マイクロソフトといえばスーパー大企業であり,創業者のビル・ゲイツ氏は14年連続個人資産世界一になるなど,一般人から見ればまさに雲の上の存在。
そんなマイクロソフトも1975年に創業した頃は名もなきベンチャー企業である。
そのマクロソフトをスーパー大企業に押し上げたビルゲイツがいかに”大人げなかったか”,その他,ノーベル賞受賞者や時代をイノベーションしてける人がいかに”大人げない”か,そして成毛氏自身がいかに大人げなく,人生を楽しんでいるか,そんなエピソードが書かれたた一冊。

創造性とは,どれだけ平均的な発想から逸脱できるかということである。いつも周囲の空気を読んで,平均の周りで安住していてはそんな発想は得られない。自分の好きなものをひたすら貫くことのできる大人げない人こそが,平均からかけ離れることができるのである。



自己啓発本ともいえるし,ビジネス書ともいえるし,単純に元気が出る本ともいえる。
少なくとも,今の自分はやりたいことを楽しんでやっているだろうか?人生を楽しんでいるだろうか?そのために何をやっているだろうか?と正面から自問自答させられる一冊である。

大人げない大人になれ!大人げない大人になれ!
(2009/11/20)
成毛 眞

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